理学談話会(地球惑星科学分野)のご案内(2020.12.21)
理学談話会(地球惑星科学分野)のご案内
<日時> 12月21日(月)5限 16:45-18:15
<場所> 自然研大講義棟 大講義室A
<講師> 菅沼悠介 先生(国立極地研究所・准教授)
<題目> 極限フィールドワークから紐解く南極氷床変動メカニズム +
「地磁気逆転とチバニアン」
<講演要旨> 近年,衛星観測などによって南極氷床の融解や流出の加速が相次いで報告され,近い将来の急激な海水準上昇が社会的に強く懸念されはじめています.しかし,南極氷床の融解メカニズムには未解明の部分が多く,将来予測の不確定要素となっています.私はこれまで東南極での現地調査に基づき,過去の南極氷床が時代とともにどのように変化してきたか復元することによって,南極氷床の融解メカニズムの解明を試みてきました.本講義では,我々が最近立ち上げた研究プロジェクトを含め,世界の南極氷床変動研究の最新動向と,明らかになってきた南極氷床の将来安定性と海水準上昇についてお話ししたいと思います.また,近年注目されている「地磁気逆転とチバニアン」に関わる話題も紹介します.
<講師紹介> 菅沼悠介先生は古地磁気学や宇宙線生成核種の分析をベースとする第四紀地質学 を専門とされ,海底堆積物を用いた過去の気候変動の復元や南極氷床高度変動史の解明に加え,初期地球ダイナミクスの理解,地磁気変動と地球軌道要素の関係の解明など,幅広いテーマに興味を持って精力的に研究を進められています.これまでに6度の南極フィールドワークを経験され,過酷な環境における地質調査に基づいた南極氷床の将来安定性に関する研究を行われています.また最近では,前期・中期更新世境界の国際模式地として認定された房総半島の千葉複合セクションにおける一連の研究活動をリードされ,中期更新世「チバニアン」誕生の中心的役割を担われました.今年出版された御著書「地磁気逆転と『チバニアン』」は講談社科学出版賞を受賞されています.
★菅沼先生の研究室ホームページ
http://polaris.nipr.ac.jp/~suganuma/
<世話人> 地球社会基盤学類・地球惑星科学コース 佐川 拓也・水上 知行
お問い合わせは、水上(peridot@staff.kanazawa-u.ac.jp ※@は大文字)まで
ご来場にあたり、感染対策(マスク着用、発熱等体調不良時の不参加、など)へのご協力をよろしくお願いいたします.
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