創成研究(派遣型高度人材育成協同プラン)

博士前期課程

創成研究Ⅰ 概要

目標

「創成研究Ⅰ」は、後期に開講する「創成研究Ⅱ」(インターンシップ)に連動するものとして、その前段階の派遣前産学連携実践教育と位置付けており、主として、下記の学習目標に記載する事項の修得を目指し、「創成研究Ⅱ」(インターンシップ)の成果・効果を高めることを目的としています。

概要

長期派遣型インターンシップに赴く際、自身のキャリアパス形成も視野に入れ下記の個別目標を掲げ、主として少数精鋭による異分野・異専攻の学生同士による協働(Co-Working)による少数精鋭演習を行います。

  • ①自己分析・業態研究とキャリアパス形成演習
    将来の高度な専門エンジニアとして消費者向けモノづくりに従事する際、今後どのようなキャリアパスを意識すべきか、また自身の進路となる業界・業態についての分析と理解を進めます。
  • ②安全管理・ヒューマンエラー演習
    消費者向けモノづくりに従事する際、エンドユーザーである使用者への安全配慮だけでなく、モノづくり現場・研究開発現場での安全配慮義務も必要です。どのようなエラーが起こり得るのかケーススタディを通して学びます。
  • ③知的財産・機密保持に関する講義
    学部・学類生の短期間の就業体験と異なり、大学院生が特定の課題をインターンシップとして取組む際は、常に知的財産への配慮や強い機密保持が求められます。それらの社会的背景や時事的論点などを交えつつ、最低限、修得しておくべき事項について学びます。
  • ④派遣候補先企業の課題提案の分析
    具体的に「創成研究Ⅱ」として赴く企業や取組み課題を、企業側の人事担当者や技術担当者のプレゼンテーション(資料配布のみの場合有)を受け、その理解を深めます。希望先の企業や取組み課題への分析を踏まえたマッチングを行い、「創成研究Ⅱ」の派遣先を確定します。
  • ⑤消費者向けモノづくりセミナーへの参加
    本学卒業生の現役エンジニアで、実際にヒット商品の開発に携わった方を招聘し、モノづくりに対するひらめき・苦労・道すじなどにかかるショートレクチャーを聴講します。

これらを通して、「創成研究Ⅱ」へ赴く心構えや、高度職業技術者、研究開発技術者に共通する知的地盤の整備を進めます。
また、実際の受入れ先企業のマッチングを行うため、派遣候補先企業の受入れ課題提案も深めます。

その他履修上の注意事項や学習上の助言

  • 留学生が「創成研究Ⅰ」「創成研究Ⅱ」の履修を希望する際、企業の受入れの関係上、日本語能力検定試験N2(旧2級)レベル以上の日本語力を必要とします。
  • MOT(技術経営)コースを複数科目履修しておくようにしてください。
  • 参考書:畑村 洋太郎『失敗学のすすめ』講談社文庫2005年