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センター紹介

【第3部門】炭素循環技術部門

取組課題名: 炭素循環型社会に向けた環境エネルギー革新技術の開発

取組課題の概要:
火力発電より排出される副産物や排熱に対する低コス ト・低環境負荷型技術として,CO2の高効率回収濃縮プロセス,排熱の 有効利用法,藻類エネルギーを利用した海洋バイオマス生産プロセスに取 り組み,それらを統合した炭素循環システムを構築する。

取組課題の内容:

エネルギー環境問題の背景として,IEA(国際エネルギー機関)の見通しと国家戦略では世界の石炭の現状は一次エネルギーの25%発電の40%占め,2030年には消費量は1.5倍発電量倍増し,2050年原子力と石炭火力発電がエネルギーの柱になると予想している。また,国家戦略「エネルギー基本計画」では,石炭を化石燃料の中でCO2排出が大きいものの,コスト・供給安定性の面で優れたエネルギー源であり,CO2回収・貯留(CCS)や石炭ガス化複合発電(IGCC)等地球環境と調和した石炭利用技術を確立し(現状:80基,3,950万kW),今後も適切に活用するとなっている。本部門では,①エネルギーセキュリティと国産化,②環境保全,③安心安全な食の確保 を目的として,火力発電の副産物と排出物の再資源化と海洋資源・エネルギーの創生を行う。


1.技術開発項目

実験室レベルからスタートし、基礎的知見を得た後フィールド実験へ段階的に進める。
(1)・発電排熱など熱エネルギーの積極利用とデシカント技術の応用による吸着式CO2分離回収の
高効率化と運転費用の低減
・藻類生産に適したCO2濃度を考慮した分離回収システムの構築==>②
(2)・低コスト高効率低環境負荷のμCO2バブルとLED光源を利用した藻類バイオリアクタの開発
・石炭灰にジオポリマーを混合生成したエコブロックの魚礁利用と海洋再生.==>①,②,③
(3)・微量元素の化学的制御による有用藻類の育成
・石炭灰中における重金属類の溶出抑制.=>②

2.年次計画
 

3.取組課題の概略図

<炭素循環技術部門>H24年度実施計画概要