応用化学コアプログラム

金沢大学理工学域では、いったい何が行われているのでしょう? 理工学域で研究をしている研究者や学生の皆さんに、聞いてみました。「みなさんはいったい何をはかる?つくる?」

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    • 防災・社会創成
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    次世代型太陽電池の性能を測っています。
    単位はアンペア
    軽い、安い、ゴミにならない次世代型太陽電池を創っています。

    現在販売されている太陽電池は重く、屋根に載せるのも運ぶのも大変です。有害な物質も含まれているため、廃棄する時にも大きなコストを必要とします。
    軽くて、安く、有害物を含まない太陽電池があれば、今の太陽電池では想像できない用途が広がるでしょう。窓、ビニールハウス、工場の屋根、モバイルガジェットなどなんでもアリです。そのような「次世代型太陽電池」の開発を行っています。

    執筆者:中野 正浩 准教授

    物質化学類
    電気化学講座ウェブサイト
    研究室ウェブサイト

    • 応用化学コアプログラム
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    • 材料
    • 物性

    蛍光の強さと色を測っています。
    単位は強さ
    新しい光反応を創っています。

    有機化合物に光を照射すると、寿命の短い励起状態の活性種が生成します。その活性種が基底状態の分子と相互作用すると、光反応が起こります。また、エネルギーを放出すると、蛍光が出ます。新しい光反応や蛍光物質をデザインしませんか。

    執筆者:前多 肇 教授

    物質化学類
    精密有機合成化学研究室

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    高分子の熱に対する耐性を計っています。
    単位はジュール
    軽い、硬い、熱に強い高分子材料を造っています。

    高分子材料は社会生活を支える材料の一つです。これまでだったら難しい「熱や応力」がかかる場所でも使える高分子材料は、より軽く安価な工業材料につながる重要なパーツです。研究室では、フェノール樹脂を利用してこの材料の合成や評価を行なっています。

    執筆者:山岸 忠明 教授

    物質化学類
    高分子材料化学研究室

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    • 材料

    有機化合物の自在な操り方を図っています。
    単位はSynthon
    世界にひとつだけの有機分子を創っています。

    “限りある資源を有効に活用しながら環境調和にも配慮した「有機合成化学」の技術を開発しています。
    目的分子を合成するために、Synthon(合成単位)と反応をどう組合わすと効果的になるのか、謎解きします。”

    執筆者:本田 光典 教授

    物質化学類
    分子機能解析化学研究室

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    • データサイエンス・AI

    原子・分子の集まり方を測っています。
    単位はナノメートル
    原子・分子レベルの3次元地図を作っています。

    身近に使われる材料は原子・分子が集まった化学物質です。原子・分子がどのように集まって配置されるかを理解できれば、あたらしい機能性材料の開発に役立てることができるため、原子・分子レベルの3次元地図をつくっています。

    執筆者:淺川 雅 教授

    物質化学類
    界面物理化学研究室

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    らせん高分子によるスピントロニクスを図っています。
    単位はナノアンペア・テスラ
    有機コンピュータの部品を創っています。

    有機物で出来たコンピュータを創るために、スピントロニクスデバイスの作製を行っています。電子の回転方向をらせん高分子(天然でも・合成でも)で制御することにより、新しい記憶素子の創成を目指しています。

    執筆者:西村 達也 准教授

    物質化学類
    高分子合成講座

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    超分子による剥離がどれくらい操れるかを図っています。
    単位はバラバラ
    1枚がとても薄い板状の材料を創っています。

    分子や結晶単位で薄くなった材料は、塊状の材料と違う特性を現します。分子同士が引き付けあい、集まろうとする力を超分子や分子間相互作用と呼ばれています。この超分子で塊状の物質をバラバラにほぐし、様々な薄い材料を作ろうと研究を行なっています。

    執筆者:角田 貴洋 助教

    物質化学類
    高分子材料化学研究室