生物科学コース
金沢大学理工学域では、いったい何が行われているのでしょう? 理工学域で研究をしている研究者や学生の皆さんに、聞いてみました。「みなさんはいったい何をはかる?つくる?」
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- 環境・地球科学
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- ものづくり
- 材料
「光合成をする紙」を作っています。
陸棲シアノバクテリア(イシクラゲ)は、乾燥状態で1 0 0 年以上生存します。「生きた素材」を用いて芸術作品を制作するという着想から始まり、和紙とイシクラゲを複合化して「光合成をする紙」を製作しました。さらに発展させ、照明と湿度によって建物自体が生物のように活動をし、エネルギー循環する未来をめざします。
https://www.youtube.com/watch?v=FAsWCB6FIpY
執筆者:坂本 敏夫 准教授
生命理工学類
植物生理生化学研究室 -
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植物の立体構造を測っています。
単位は細胞。
細胞の立体配置を可視化したモデルを造っています。植物は細胞壁をもつため、細胞を特定の方向に切り分ける(細胞分裂する)ことによって立体的な形や内部構造を作ります。近年のイメージング技術の進化によって、生きたまま個々の細胞の立体配置を調べられるようになりました。3D画像や模型をつくって器官ごとの立体構造を作り出す仕組みを調べています。
執筆者:小藤 累美子 助教
生命理工学類
植物発生生物学研究室 -
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植物の進化を測っています。
単位は億年。
形づくりと遺伝子の進化の相関図を作っています。約5億年前には水中でしか生きることができなかった植物は、体の形や構造を変えることで陸上で生活できるようになりました。
現在は陸上で大繁栄している植物の、形づくりを行う遺伝子の働きと進化を解き明かします!
執筆者:小藤 累美子 助教
生命理工学類
植物発生生物学研究室 -
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神経活動を測っています。
単位は遺伝子の働きの強さ。
神経の活動が見える昆虫を創っています。地球上でもっとも繁栄している生物は昆虫です。なぜ昆虫はこんなにも成功しているのでしょうか?その理由のひとつは、多様な生得的(本能)行動です。私たちは脳・神経の働きを調べています。
執筆者:木矢 剛智 准教授
生命理工学類
昆虫分子生物学研究室 -
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記憶を測っています。
単位は失恋の痛手。
人工的な記憶を作っています。昆虫も失恋する? 一寸の虫にも五分の魂というように、虫は意外と賢いのです。 立派に失恋もするし、失恋の心の痛手を引きずり、記憶します。 遺伝子を操作して、人工的に記憶を消したり、作ったりしています。
執筆者:木矢 剛智 准教授
生命理工学類
昆虫分子生物学研究室 -
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細菌のオルガネラを測っています。
単位はナノメートルの多様性。
微生物の地磁気感知の仕組みを解き明かします。従来、単純な構造と考えられてきた細菌の細胞は、実は多様で複雑な細菌オルガネラや細胞骨格を持つことがわかってきました。私たちは、「磁性細菌」が作る地磁気感知のためのオルガネラである「マグネトソーム」の研究を通して、細菌がナノメートルサイズのオルガネラをどのように形成し、機能させるのかを調べています。
執筆者:田岡 東 教授
生命理工学類
生体分子生理学研究室