ヒューマン・エコシステムプログラム
金沢大学理工学域では、いったい何が行われているのでしょう? 理工学域で研究をしている研究者や学生の皆さんに、聞いてみました。「みなさんはいったい何をはかる?つくる?」
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- ヒューマン・エコシステムプログラム
- 医療・バイオ
- 機械・航空宇宙
- データサイエンス・AI
人間の限界を超える身体機能拡張を図っています。
単位は力。
義肢装具4.0を創っています。手足を切断したり身体が不自由になった人が使う義肢や装具は身近な身体機能拡張デバイスです。次世代の義肢装具は人間の機能を超えてゆきます。義肢装具の研究はヒトと機械の融合であるサイボーグ技術の最先端です。
執筆者:内藤 尚 准教授
フロンティア工学類
人間適応制御研究室 -
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- 医療・バイオ
- ものづくり
- 機械・航空宇宙
- ナノテクノロジー
鼓膜の動きやすさを測っています。
単位はHzとdB。
赤ちゃんからお年寄りまで使える耳の診断装置を創っています。学校の健康診断で聴力検査をしたことがありますよね。高さの異なる2種類の音(1 kHzと4 kHz)を聞き、聞こえたらボタンを押すという検査方法です。では自分でボタンを押せない赤ちゃんの聴力はどのように調べたらよいでしょうか?もし聞こえが悪かった場合、耳のどこが悪いのでしょうか?これらが分かれば、早期に適切な治療を行うことが可能となります。わたしたちは、力学的アプローチで独自の診断技術の開発に挑戦しています。
執筆者:村越 道生 准教授
フロンティア工学類
生体機械工学研究室 -
- ヒューマン・エコシステムプログラム
- SDGs
- 防災・社会創成
- 材料
- 物性
- 計測
マイクロプラスチックが生成する過程を測っています。
単位はミリ、マイクロ、ナノメートル。
小さくてもプラスチックです。環境中に流出してしまったプラスチックが、紫外線や波の作用で微細化したものをマイクロプラスチックと呼び、生態系への影響が心配されています。高分子材料物性研究室では、プラスチック材料が物理的・化学的作用により微細化する過程を調べています。洗濯バサミがある日突然壊れてしまうように、プラスチックは環境中で劣化します。劣化過程を調べることで、耐久性に優れたプラスチックの開発を行なっています。
執筆者:比江嶋 祐介 教授
フロンティア工学類
高分子材料物性 -
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- 医療・バイオ
- ものづくり
- 材料
- データサイエンス・AI
ヒトに匹敵する人工の手の実現を図っています。
単位は変位と力。
ヒトの器用さを創っています。ヒトの器用さをただ模擬するのではなく、その本質を見定め、人工の手で実現すべき機能を構成論的に見出し、それを統合することでヒトがもつ汎用性・器用さに匹敵するような人工の手の実現を目指しています。
執筆者:渡辺 哲陽 教授
フロンティア工学類
人間・機械創造研究室 -
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- 医療・バイオ
- 環境・地球科学
- SDGs
- ものづくり
廃棄物の可能性を図っています。
単位は持続性。
廃棄物を資源として有効活用するための仕組みを創っています。私たちが廃棄物として捨てているモノは、ゴミではなく資源です。廃棄物を資源として再利用するための方法について研究しています。
執筆者:滝口 昇 准教授
フロンティア工学類
環境・エネルギー工学研究室 -
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- ものづくり
- 計測
- データサイエンス・AI
ひとの体と心の負担を測っています。
単位は快適性。
快適性を数値化する方法を創っています。より良いものづくりには、品質や性能の向上に加えて、ものをユーザーの体と心にフィットさせることが大切です。使いやすい製品や働きやすい環境をデザインすることを目的として、体と心の負担を生体信号(筋肉のはたらきや目の動きなど)を使って数値化する方法を研究しています。
執筆者:茅原 崇徳 准教授
フロンティア工学類
バイオイノベーティブデザイン研究室 -
- ヒューマン・エコシステムプログラム
- 医療・バイオ
- 計測
運動神経の活動を測っています。
単位はpps。
神経の活動を数値化する評価手法を創っています。運動神経が良い、悪いとはなんでしょう?「走るのが速い人」を漠然と運動神経が良いと想像するかもしれません。運動神経とは、体を動かすときに脳から出る電気信号を筋肉に伝える経路のことです。私はこの運動神経の機能を数値化し、病気の新しい診断方法や健康増進などの医療保健分野に応用する研究を行っています。
執筆者:西川 裕一 助教
フロンティア工学類
人間適応制御研究室 -
- ヒューマン・エコシステムプログラム
- ものづくり
- 機械・航空宇宙
- データサイエンス・AI
ロボットの活躍の場の拡大を図っています。
単位は手。
いろいろなロボットハンドを創っています。工場・家庭でロボットが浸透してきています。今後、さらにロボットがいろいろな場所でいろいろな作業を実現するために、ロボットの「手」に着目し、様々な機能を持ったロボットハンドを研究しています
執筆者:西村 斉寛 助教
フロンティア工学類
人間・機械創造研究室