データサイエンス・AI

金沢大学理工学域では、いったい何が行われているのでしょう? 理工学域で研究をしている研究者や学生の皆さんに、聞いてみました。「みなさんはいったい何をはかる?つくる?」

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    • 土木防災コース
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    将来の海面水位や高潮、高波を測っています。
    単位はメートル
    大気や海洋を正確に予測するモデルを作っています。

    将来の海面水位の上昇や台風の強化によって沿岸の災害リスクは大きくなります。私たちがどれだけの準備をすれば、無駄なく効率的に災害を防ぐことができるのかを考えています。

    執筆者:二宮 順一 准教授

    地球社会基盤学類
    水工学研究室
    二宮研究室

    • ヒューマン・エコシステムプログラム
    • 医療・バイオ
    • 機械・航空宇宙
    • データサイエンス・AI

    人間の限界を超える身体機能拡張を図っています。
    単位は
    義肢装具4.0を創っています。

    手足を切断したり身体が不自由になった人が使う義肢や装具は身近な身体機能拡張デバイスです。次世代の義肢装具は人間の機能を超えてゆきます。義肢装具の研究はヒトと機械の融合であるサイボーグ技術の最先端です。

    執筆者:内藤 尚 准教授

    フロンティア工学類
    人間適応制御研究室

    • 機械創造コース
    • ものづくり
    • 機械・航空宇宙
    • データサイエンス・AI

    機械学習を活用した最適設計法で設計技術革新を図っています。
    単位は泥臭く賢く
    知的なものづくりの世界を創っています。

    機械工学の中では珍しく、数理工学やコンピュータシミュレーションなどを活用した最適設計に関する研究を行っています。機械工学の知識を基盤に、生産技術分野への展開を図っています。

    執筆者:北山 哲士 教授

    機械工学類
    設計製造技術研究所

    システムデザイン研究室

    • 機械創造コース
    • ものづくり
    • 機械・航空宇宙
    • データサイエンス・AI

    モノづくりの変革を図っています。
    単位はスマート
    生活を豊かにする金属3Dプリンタを造っています。

    金属を用いた3Dプリンタで自然と人間社会を調和させたモノづくりを実現させるため、造形中の現象を詳細に検討しながら新材料や最適プロセスの研究開発をしています。現象を追求して本質を理解することで、様々な実用部品への展開を目指しています。

    執筆者:古本 達明 教授

    機械工学類
    設計製造技術研究所
    生産加工システム研究室

    • 知能ロボティクスプログラム
    • 機械・航空宇宙
    • データサイエンス・AI

    目に見えない空気の流れを測っています。
    単位はm/s(未踏の空)
    嵐の中や他の星で飛ぶ無人機のロータを作っています。

    複数のロータがついた無人航空機(通称ドローン)のロータの研究を行っています。開発対象は、地球外で大気のある星で飛行する機体や、暴風の中など特殊な環境で性能を発揮できる機体です。いつか、皆さんの生活の身の回りで役立つ技術の獲得を目指しています。(見えない流れを見るってとっても楽しい作業です。)

    執筆者:大塚 光 助教

    フロンティア工学類
    航空宇宙システム研究室

    • 数学発展プログラム
    • データサイエンス・AI

    自然界で最も適した曲面の形状を測っています。
    単位はカタチ
    曲面の形状や可視化の数学的理論を創っています。

    本研究室では、シャボン膜の数学的モデルである極小曲面など空間内に現れる“最適な”曲面の形状や性質を主に数学を使って研究しています。

    執筆者:川上 裕 准教授

    数物科学類

    • 知能ロボティクスプログラム
    • 材料
    • データサイエンス・AI

    順応する機械の実現を図っています。
    単位は柔らかさ
    ヒモで出来たロボット部品を創っています。

    ロボットを取り巻く環境は多様であるため、周囲環境になじむ特徴が重視されてきています。また、様々なロボットを逐一開発・設計するのは大変です。人工筋肉アクチュエータや柔軟センサといった、柔らかい部品を組み合わせることで、様々な環境や用途に順応するロボット機構の開発を行っています。

    執筆者:平光 立拓 助教

    フロンティア工学類
    ロボティクス・メカトロニクス研究室

    • 計算制御システムプログラム
    • ものづくり
    • 機械・航空宇宙
    • データサイエンス・AI

    空の大きさを測っています。
    単位はロマン
    誰も見たことのない空を一緒に飛びましょう。

    身近な空を飛ぶドローンから火星の空を飛ぶ探査飛行機まで、空を飛ぶ機械の研究をしています。機体設計や運動制御、飛行試験など飛行機づくりが一通り経験できる研究室です。

    執筆者:得竹 浩 教授

    フロンティア工学類
    航空宇宙システム研究室

    • 機械創造コース
    • ものづくり
    • 計測
    • データサイエンス・AI

    めっちゃ細かく板の厚さを測っています。
    単位はミクロン
    デジタルモノづくりでの新しい用途を創っています。

    自動車のボディなど薄い鉄板をプレスして形を作るとき、破れたり形がうまく作れなかったりします。そんなとき、板の厚さを詳しく調べると役に立ちますが、一点一点測るのは大変。。このロボットは3mm間隔で板全体に渡ってびっしりと板の厚さが測れます。測ったデータはデジタルデータとして分かりやすく表示して、製品の改善に役立てることができます。

    執筆者:浅川 直紀 教授

    機械工学類
    マンマシン研究室

    • 応用化学コアプログラム
    • ナノテクノロジー
    • 材料
    • 計測
    • データサイエンス・AI

    原子・分子の集まり方を測っています。
    単位はナノメートル
    原子・分子レベルの3次元地図を作っています。

    身近に使われる材料は原子・分子が集まった化学物質です。原子・分子がどのように集まって配置されるかを理解できれば、あたらしい機能性材料の開発に役立てることができるため、原子・分子レベルの3次元地図をつくっています。

    執筆者:淺川 雅 教授

    物質化学類
    界面物理化学研究室

    • ヒューマン・エコシステムプログラム
    • 医療・バイオ
    • ものづくり
    • 材料
    • データサイエンス・AI

    ヒトに匹敵する人工の手の実現を図っています。
    単位は変位と力
    ヒトの器用さを創っています。

    ヒトの器用さをただ模擬するのではなく、その本質を見定め、人工の手で実現すべき機能を構成論的に見出し、それを統合することでヒトがもつ汎用性・器用さに匹敵するような人工の手の実現を目指しています。

    執筆者:渡辺 哲陽 教授

    フロンティア工学類
    人間・機械創造研究室

    • マテリアルデザインプログラム
    • 機械・航空宇宙
    • 計測
    • データサイエンス・AI

    タイヤで車の走行路面の状態を測っています。
    単位はすべりやすさ
    インテリジェントタイヤを創っています。

    車の先進的な運転支援システムを発展させ、自動運転などを実現するためのインテリジェントタイヤを開発しています。自動ブレーキなど、車の安全装備の開発が注目されていますが、現在の車は路面のすべりやすさを測れないため、これらの装備は使用範囲が制限されています。そこで、路面の摩擦係数などを測定可能なインテリジェントタイヤを開発しています。

    執筆者:立矢 宏 教授

    フロンティア工学類
    ロボティクス・デザイン研究室
    高度モビリティ研究所

    • 計算制御システムプログラム
    • データサイエンス・AI

    車の運転中にみえる周りの様子を測っています。
    単位は安全なモビリティ
    市街地向けの自動運転自動車の認識技術を創っています。

    市街地の交通環境での自動運転を目指して石川県や東京都、北海道などで公道実証実験を通した技術開発を進めています。自動運転自動車は、車載センサで得られる情報から認識、判断、操作をリアルタイムに処理しながら安全な走行を行います。我々の研究では一般的な交通環境の走行に加えて、雪道の自動運転技術の開発などチャレンジングな課題の解決も目指して研究を行っています。

    執筆者:米陀 佳祐 准教授

    フロンティア工学類
    計測制御研究室
    高度モビリティ研究所

    • ヒューマン・エコシステムプログラム
    • ものづくり
    • 計測
    • データサイエンス・AI

    ひとの体と心の負担を測っています。
    単位は快適性
    快適性を数値化する方法を創っています。

    より良いものづくりには、品質や性能の向上に加えて、ものをユーザーの体と心にフィットさせることが大切です。使いやすい製品や働きやすい環境をデザインすることを目的として、体と心の負担を生体信号(筋肉のはたらきや目の動きなど)を使って数値化する方法を研究しています。
    執筆者:茅原 崇徳 准教授
    フロンティア工学類
    バイオイノベーティブデザイン研究室

    • 計算制御システムプログラム
    • 防災・社会創成
    • 機械・航空宇宙
    • データサイエンス・AI

    自動運転自動車の高度化を図っています。
    誰もが安心して自由に移動できる未来社会を創っています。

    執筆者:菅沼 直樹 教授

    フロンティア工学類
    計測制御研究室
    高度モビリティ研究所

    • ヒューマン・エコシステムプログラム
    • ものづくり
    • 機械・航空宇宙
    • データサイエンス・AI

    ロボットの活躍の場の拡大を図っています。
    単位は
    いろいろなロボットハンドを創っています。

    工場・家庭でロボットが浸透してきています。今後、さらにロボットがいろいろな場所でいろいろな作業を実現するために、ロボットの「手」に着目し、様々な機能を持ったロボットハンドを研究しています

    執筆者:西村 斉寛 助教

    フロンティア工学類
    人間・機械創造研究室

    • 知能ロボティクスプログラム
    • ものづくり
    • 計測
    • データサイエンス・AI

    ものの接近・接触を感じる皮膚の具現化を図っています。
    単位はmN
    人と触れ合うためのロボットの触覚を作っています。

    ロボットが人の生活空間で活躍するための触覚技術の開発を行っています。写真のなかのロボットは、光の反射を利用して近くの物体の接近や接触を感じ取り、人の動きに合わせた安全な動きを実現しています。(動画もYouTubeで公開しています)

    執筆者:鈴木 陽介 准教授

    フロンティア工学類
    ロボティクス・デザイン研究室
    研究紹介動画

    • 機械数理コース
    • ものづくり
    • データサイエンス・AI

    トポロジーの応用可能性を量っています。
    単位はホモロジー
    近付いたり遠ざかったりを造っています。

    トポロジーの他分野への応用可能性を探ります。俯瞰目線で全体を見て、その後猛烈に精査する姿勢がよいように感じます。

    執筆者:門上 晃久 教授

    機械工学類
    システム基礎数理研究室