医療・バイオ
金沢大学理工学域では、いったい何が行われているのでしょう? 理工学域で研究をしている研究者や学生の皆さんに、聞いてみました。「みなさんはいったい何をはかる?つくる?」
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- ヒューマン・エコシステムプログラム
- 医療・バイオ
- 機械・航空宇宙
- データサイエンス・AI
人間の限界を超える身体機能拡張を図っています。
単位は力。
義肢装具4.0を創っています。手足を切断したり身体が不自由になった人が使う義肢や装具は身近な身体機能拡張デバイスです。次世代の義肢装具は人間の機能を超えてゆきます。義肢装具の研究はヒトと機械の融合であるサイボーグ技術の最先端です。
執筆者:内藤 尚 准教授
フロンティア工学類
人間適応制御研究室 -
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- 医療・バイオ
- 自然・生命
- SDGs
- 計測
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- 生物科学コース
- 医療・バイオ
- 自然・生命
神経活動を測っています。
単位は遺伝子の働きの強さ。
神経の活動が見える昆虫を創っています。地球上でもっとも繁栄している生物は昆虫です。なぜ昆虫はこんなにも成功しているのでしょうか?その理由のひとつは、多様な生得的(本能)行動です。私たちは脳・神経の働きを調べています。
執筆者:木矢 剛智 准教授
生命理工学類
昆虫分子生物学研究室 -
- 生物科学コース
- 医療・バイオ
- 自然・生命
記憶を測っています。
単位は失恋の痛手。
人工的な記憶を作っています。昆虫も失恋する? 一寸の虫にも五分の魂というように、虫は意外と賢いのです。 立派に失恋もするし、失恋の心の痛手を引きずり、記憶します。 遺伝子を操作して、人工的に記憶を消したり、作ったりしています。
執筆者:木矢 剛智 准教授
生命理工学類
昆虫分子生物学研究室 -
- 環境都市コース
- 医療・バイオ
- 自然・生命
- 環境・地球科学
世界各地で環境中の細菌やウイルスを測っています。
単位は遺伝子。
人と地球の健康を守っています。感染症の中には、ヒトや動物から水環境を介して感染が広がるものが多くあります。また、新型コロナウイルスや薬剤耐性菌なども感染者の排泄物から下水へと排出されています。研究室では、下水モニタリングによって地域における感染症の蔓延状況を把握するための技術開発を行っています。また、感染症の環境中への拡散を防ぐために膜濾過などの新しい技術を使った高効率かつ安定な除去プロセスの開発にも取り組んでいます。
執筆者:本多 了 教授
地球社会基盤学類
環境リスク制御工学研究室 -
- ヒューマン・エコシステムプログラム
- 医療・バイオ
- ものづくり
- 機械・航空宇宙
- ナノテクノロジー
鼓膜の動きやすさを測っています。
単位はHzとdB。
赤ちゃんからお年寄りまで使える耳の診断装置を創っています。学校の健康診断で聴力検査をしたことがありますよね。高さの異なる2種類の音(1 kHzと4 kHz)を聞き、聞こえたらボタンを押すという検査方法です。では自分でボタンを押せない赤ちゃんの聴力はどのように調べたらよいでしょうか?もし聞こえが悪かった場合、耳のどこが悪いのでしょうか?これらが分かれば、早期に適切な治療を行うことが可能となります。わたしたちは、力学的アプローチで独自の診断技術の開発に挑戦しています。
執筆者:村越 道生 准教授
フロンティア工学類
生体機械工学研究室 -
- 環境都市コース
- 医療・バイオ
- 自然・生命
- 環境・地球科学
環境浄化に役立つ微生物を測っています。
単位は微生物。
水処理装置や微生物の計測技術を創っています。世界に安心・安全な水環境を提供することを目標に、水処理装置の開発に取り組んでいます。さらに、水処理の仕組みを解明するために、微生物の種類・機能・量を解析や計測しています。
執筆者:松浦 哲久 准教授
地球社会基盤学類
水環境工学研究室 -
- マテリアルデザインプログラム
- 医療・バイオ
- 材料
- 物性
叩いた時だけ硬い材料の強さを測っています。
単位はMPa。
アニメに出てくるようなハイパープロテクターを作っています。某アニメの世界には、ゆっくり引っ張ると柔らかく装着性が良いが、叩いたときだけ硬くなるハイパープロテクターが存在します。これを実世界で実現するため、手で触れると柔らかく叩くと硬くなる素材を創り上げ、スポーツなどへの展開を目指しています。さて、某アニメとはなんでしょう??
執筆者:樋口 理宏 准教授
フロンティア工学類
ロボティクス・デザイン研究室 -
- ヒューマン・エコシステムプログラム
- 医療・バイオ
- ものづくり
- 材料
- データサイエンス・AI
ヒトに匹敵する人工の手の実現を図っています。
単位は変位と力。
ヒトの器用さを創っています。ヒトの器用さをただ模擬するのではなく、その本質を見定め、人工の手で実現すべき機能を構成論的に見出し、それを統合することでヒトがもつ汎用性・器用さに匹敵するような人工の手の実現を目指しています。
執筆者:渡辺 哲陽 教授
フロンティア工学類
人間・機械創造研究室 -
- マテリアルデザインプログラム
- ヒューマン・エコシステムプログラム
- 医療・バイオ
- 環境・地球科学
- SDGs
- ものづくり
廃棄物の可能性を図っています。
単位は持続性。
廃棄物を資源として有効活用するための仕組みを創っています。私たちが廃棄物として捨てているモノは、ゴミではなく資源です。廃棄物を資源として再利用するための方法について研究しています。
執筆者:滝口 昇 准教授
フロンティア工学類
環境・エネルギー工学研究室 -
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- SDGs
- ものづくり
- 計測
- データサイエンス・AI
人と人とのリズムの同期を測っています。
単位はリズム
人間のように人に合わせられるロボットを創っています。人はそれぞれ時間の感じ方が違うのに、音楽やダンスで自然とリズムをそろえて動けます。この仕組みを心理学や数学の考え方を使って研究し、人の腕振りリズムを整える歩行トレーニングロボットの開発に応用しています。
執筆者:緒方 大樹 准教授
フロンティア工学類
共創システム研究室 -
- ヒューマン・エコシステムプログラム
- 医療・バイオ
- 計測
運動神経の活動を測っています。
単位はpps。
神経の活動を数値化する評価手法を創っています。運動神経が良い、悪いとはなんでしょう?「走るのが速い人」を漠然と運動神経が良いと想像するかもしれません。運動神経とは、体を動かすときに脳から出る電気信号を筋肉に伝える経路のことです。私はこの運動神経の機能を数値化し、病気の新しい診断方法や健康増進などの医療保健分野に応用する研究を行っています。
執筆者:西川 裕一 助教
フロンティア工学類
人間適応制御研究室