SDGs
金沢大学理工学域では、いったい何が行われているのでしょう? 理工学域で研究をしている研究者や学生の皆さんに、聞いてみました。「みなさんはいったい何をはかる?つくる?」
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- 先端化学コアプログラム
- 自然・生命
- 環境・地球科学
- SDGs
世界を巡って海洋中の化学元素を測っています。
単位はnmol/kg。
海洋化学の国際研究チームを作っています。地球表面の約70%は海洋に覆われています。海水の中に「何の化学元素が入っているか?」、「それらの元素は海洋生物にどのような影響を与えるか?」について我々のグループは現在研究しています!
執筆者:Wong Kuo Hong 助教
物質化学類
分析・環境化学研究室 -
- 応用化学コアプログラム
- エネルギー
- 環境・地球科学
- SDGs
- 防災・社会創成
- 計測
次世代型太陽電池の性能を測っています。
単位はアンペア。
軽い、安い、ゴミにならない次世代型太陽電池を創っています。現在販売されている太陽電池は重く、屋根に載せるのも運ぶのも大変です。有害な物質も含まれているため、廃棄する時にも大きなコストを必要とします。
軽くて、安く、有害物を含まない太陽電池があれば、今の太陽電池では想像できない用途が広がるでしょう。窓、ビニールハウス、工場の屋根、モバイルガジェットなどなんでもアリです。そのような「次世代型太陽電池」の開発を行っています。執筆者:中野 正浩 准教授
物質化学類
電気化学講座ウェブサイト
研究室ウェブサイト -
- 土木防災コース
- SDGs
- 防災・社会創成
- データサイエンス・AI
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- 生物科学コース
- 自然・生命
- 環境・地球科学
- SDGs
- ものづくり
- 材料
「光合成をする紙」を作っています。
陸棲シアノバクテリア(イシクラゲ)は、乾燥状態で1 0 0 年以上生存します。「生きた素材」を用いて芸術作品を制作するという着想から始まり、和紙とイシクラゲを複合化して「光合成をする紙」を製作しました。さらに発展させ、照明と湿度によって建物自体が生物のように活動をし、エネルギー循環する未来をめざします。
https://www.youtube.com/watch?v=FAsWCB6FIpY
執筆者:坂本 敏夫 准教授
生命理工学類
植物生理生化学研究室 -
- 先端化学コアプログラム
- 環境・地球科学
- SDGs
- 材料
界面活性剤のはたらきを測っています。
単位はシャボン。
やさしい界面活性剤を創っています。アミノ酸や脂肪酸といった生体材料をもとに、環境低負荷型・高付加価値型の新規界面活性剤の開発を行っています。
執筆者:太田 明雄 准教授
物質化学類
界面物理化学研究室 -
- 応用化学コアプログラム
- エネルギー
- SDGs
- 材料
- 物性
高分子の熱に対する耐性を計っています。
単位はジュール。
軽い、硬い、熱に強い高分子材料を造っています。高分子材料は社会生活を支える材料の一つです。これまでだったら難しい「熱や応力」がかかる場所でも使える高分子材料は、より軽く安価な工業材料につながる重要なパーツです。研究室では、フェノール樹脂を利用してこの材料の合成や評価を行なっています。
執筆者:山岸 忠明 教授
物質化学類
高分子材料化学研究室 -
- 物理学発展プログラム
- 医療・バイオ
- 自然・生命
- SDGs
- 計測
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- 応用化学コアプログラム
- 環境・地球科学
- SDGs
- ナノテクノロジー
- 材料
有機化合物の自在な操り方を図っています。
単位はSynthon。
世界にひとつだけの有機分子を創っています。“限りある資源を有効に活用しながら環境調和にも配慮した「有機合成化学」の技術を開発しています。
目的分子を合成するために、Synthon(合成単位)と反応をどう組合わすと効果的になるのか、謎解きします。”執筆者:本田 光典 教授
物質化学類
分子機能解析化学研究室 -
- 海洋生物資源コース
- 自然・生命
- SDGs
- 防災・社会創成
魚の様子を諮っています。
単位は安心安全。
能登と共に美味しい魚を創っています。「能登の里山里海」を未来永劫伝承すべく、現場ニーズに即対応できる能登ブランド(能登とと[NoToTo])の持続可能な養殖システムの開発を行っています。
執筆者:松原 創 教授
生命理工学類
水圏増養殖学研究室
https://www.youtube.com/watch?v=xo9KpiyryN0&t=51s
https://www.youtube.com/watch?v=JKYnZeLEDbk
https://www.kanazawa-u.ac.jp/research/kokokara/research60 -
- ヒューマン・エコシステムプログラム
- SDGs
- 防災・社会創成
- 材料
- 物性
- 計測
マイクロプラスチックが生成する過程を測っています。
単位はミリ、マイクロ、ナノメートル。
小さくてもプラスチックです。環境中に流出してしまったプラスチックが、紫外線や波の作用で微細化したものをマイクロプラスチックと呼び、生態系への影響が心配されています。高分子材料物性研究室では、プラスチック材料が物理的・化学的作用により微細化する過程を調べています。洗濯バサミがある日突然壊れてしまうように、プラスチックは環境中で劣化します。劣化過程を調べることで、耐久性に優れたプラスチックの開発を行なっています。
執筆者:比江嶋 祐介 教授
フロンティア工学類
高分子材料物性 -
- マテリアルデザインプログラム
- ヒューマン・エコシステムプログラム
- 医療・バイオ
- 環境・地球科学
- SDGs
- ものづくり
廃棄物の可能性を図っています。
単位は持続性。
廃棄物を資源として有効活用するための仕組みを創っています。私たちが廃棄物として捨てているモノは、ゴミではなく資源です。廃棄物を資源として再利用するための方法について研究しています。
執筆者:滝口 昇 准教授
フロンティア工学類
環境・エネルギー工学研究室 -
- 電気電子コース
- エネルギー
- SDGs
- ものづくり
- 材料
- 物性
新しい手法で生成したプラズマの状態を測っています。
単位はK,m-3, eV, …などなど。
材料表面の性質を高速で変えてしまえるユニークな新しいプラズマ源を創っています。プラズマは固体・液体・気体に続く第四の状態と呼ばれ、高温・低温プラズマなどがあります。ユニークな形状の中間的な温度のプラズマを作って、これまでにない高速表面改質を実現しようとしています。
執筆者:田中 康規 教授
電子情報通信学類
環境電力工学研究室 -
- 電気電子コース
- エネルギー
- SDGs
- 防災・社会創成
- ナノテクノロジー
- 材料
- 計測
新規のプラズマ源を測っています。
単位はプラズマ。
燃料電池・半導体・電力を高度化するプラズマ・高電圧の技術を創っています。新しいプラズマを創って測って制御する技術や、高電圧放電現象を診断する技術を用いて、未来の環境・エネルギーに貢献する基盤技術の創造、及び、電力系統を保護する研究開発を行っています。
執筆者:石島 達夫 教授
電子情報通信学類
環境電力工学研究室 -
- 機械創造コース
- エネルギー
- SDGs
- 材料
金属を通り抜ける水素を測っています。
単位はリットル。
化石燃料に負けない水素を創っています。水素社会に転換するには、水素を【作る】、【貯蔵する】、【利用する】技術をバランスよく開発する必要があります。この中で水素を作る技術はまだまだ未発展です。水素が通り抜ける金属を用いて効率的に水素を製造する技術の研究を行っています。
執筆者:石川 和宏 教授
機械工学類
知的材料システム研究室 -
- ヒューマン・エコシステムプログラム
- 医療・バイオ
- SDGs
- ものづくり
- 計測
- データサイエンス・AI
人と人とのリズムの同期を測っています。
単位はリズム
人間のように人に合わせられるロボットを創っています。人はそれぞれ時間の感じ方が違うのに、音楽やダンスで自然とリズムをそろえて動けます。この仕組みを心理学や数学の考え方を使って研究し、人の腕振りリズムを整える歩行トレーニングロボットの開発に応用しています。
執筆者:緒方 大樹 准教授
フロンティア工学類
共創システム研究室 -
- 環境都市コース
- SDGs
- 防災・社会創成
都市や建築に対する人々のニーズを測っています。
単位はこんなまちにしたいな。
あたらしい地域の空間にリ・デザインします。人口が減り、高齢化が進む日本の都市や建築はどうあるべきでしょうか。その再生手法の一つが既存の空き建物と現在の地域のニーズをつなげる「リデザイン」です。古い建物を活用して地域を再活性化する技術を学びましょう。
執筆者:西野 辰哉 教授
地球社会基盤学類
建築計画研究室 -
- 土木防災コース
- 環境・地球科学
- SDGs
- 防災・社会創成
水災害に強い社会の実現可能性を量っています。
単位はデキル。
リスク評価のためのシミュレーション手法を創っています。どうすれば自然災害の脅威はなくなるのでしょう?災害は自然現象と人間社会とが出会うことで発生します。地球温暖化によって大雨や洪水はどのように変化するのか?どこに住めば安全なのか?自然科学的な水へのアプローチと、都市計画分野との密接な連携によって、水災害に強い地域づくりと、持続可能な社会創造のための研究を進めています。水災害研究を軸として、新たな未来開拓を目指します。
執筆者:谷口 健司 教授
地球社会基盤学類
水工学研究室 -
- エネルギー機械コース
- エネルギー
- SDGs
持ち運びしやすい液体燃料電池の出力を測っています。
単位はW(ワット)。
液体燃料を中心とした循環型社会を創っています。持ち運びや貯蔵性に優れ、CO2や廃棄物から合成可能な「ギ酸」を用いた燃料電池やギ酸合成デバイスの研究開発をしています。扱いやすい新たなエネルギーで循環型社会の構築に貢献します。
執筆者:辻口 拓也 教授
機械工学類
環境科学研究室