はかる・つくる
金沢大学理工学域では、いったい何が行われているのでしょう? 理工学域で研究をしている研究者や学生の皆さんに、聞いてみました。「みなさんはいったい何をはかる?つくる?」
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- 応用化学コアプログラム
- ナノテクノロジー
- 材料
- 物性
- 計測
らせん高分子によるスピントロニクスを図っています。
単位はナノアンペア・テスラ。
有機コンピュータの部品を創っています。有機物で出来たコンピュータを創るために、スピントロニクスデバイスの作製を行っています。電子の回転方向をらせん高分子(天然でも・合成でも)で制御することにより、新しい記憶素子の創成を目指しています。
執筆者:西村 達也 准教授
物質化学類
高分子合成講座 -
- 環境都市コース
- SDGs
- 防災・社会創成
都市や建築に対する人々のニーズを測っています。
単位はこんなまちにしたいな。
あたらしい地域の空間にリ・デザインします。人口が減り、高齢化が進む日本の都市や建築はどうあるべきでしょうか。その再生手法の一つが既存の空き建物と現在の地域のニーズをつなげる「リデザイン」です。古い建物を活用して地域を再活性化する技術を学びましょう。
執筆者:西野 辰哉 教授
地球社会基盤学類
建築計画研究室 -
- 応用化学コアプログラム
- エネルギー
- ナノテクノロジー
- 材料
- 物性
超分子による剥離がどれくらい操れるかを図っています。
単位はバラバラ。
1枚がとても薄い板状の材料を創っています。分子や結晶単位で薄くなった材料は、塊状の材料と違う特性を現します。分子同士が引き付けあい、集まろうとする力を超分子や分子間相互作用と呼ばれています。この超分子で塊状の物質をバラバラにほぐし、様々な薄い材料を作ろうと研究を行なっています。
執筆者:角田 貴洋 助教
物質化学類
高分子材料化学研究室 -
- 土木防災コース
- 環境・地球科学
- SDGs
- 防災・社会創成
水災害に強い社会の実現可能性を量っています。
単位はデキル。
リスク評価のためのシミュレーション手法を創っています。どうすれば自然災害の脅威はなくなるのでしょう?災害は自然現象と人間社会とが出会うことで発生します。地球温暖化によって大雨や洪水はどのように変化するのか?どこに住めば安全なのか?自然科学的な水へのアプローチと、都市計画分野との密接な連携によって、水災害に強い地域づくりと、持続可能な社会創造のための研究を進めています。水災害研究を軸として、新たな未来開拓を目指します。
執筆者:谷口 健司 教授
地球社会基盤学類
水工学研究室 -
- エネルギー機械コース
- エネルギー
- SDGs
持ち運びしやすい液体燃料電池の出力を測っています。
単位はW(ワット)。
液体燃料を中心とした循環型社会を創っています。持ち運びや貯蔵性に優れ、CO2や廃棄物から合成可能な「ギ酸」を用いた燃料電池やギ酸合成デバイスの研究開発をしています。扱いやすい新たなエネルギーで循環型社会の構築に貢献します。
執筆者:辻口 拓也 教授
機械工学類
環境科学研究室 -
- 知能ロボティクスプログラム
- ものづくり
- 計測
- データサイエンス・AI
ものの接近・接触を感じる皮膚の具現化を図っています。
単位はmN。
人と触れ合うためのロボットの触覚を作っています。ロボットが人の生活空間で活躍するための触覚技術の開発を行っています。写真のなかのロボットは、光の反射を利用して近くの物体の接近や接触を感じ取り、人の動きに合わせた安全な動きを実現しています。(動画もYouTubeで公開しています)
執筆者:鈴木 陽介 准教授
フロンティア工学類
ロボティクス・デザイン研究室
研究紹介動画 -
- 先端化学コアプログラム
- 自然・生命
- 環境・地球科学
- SDGs
環境中の放射能を測っています。
単位はベクレル(Bq)。
生物・ヒトの健康への安全性を守っています。環境中には自然からの放射能と人間の活動により生み出された人工の放射性核種が存在します。放射能の影響評価とともに、環境動態を明らかにするトレーサーとして研究面に活用しています。
執筆者:長尾 誠也 教授
物質化学類
核地球化学研究室 -
- 地球惑星科学コース
- 自然・生命
- 環境・地球科学
地球試料の年代を測っています。
単位は年, ka, Ma, Ga。
過去の歴史に基づき人類の未来環境を創っています。過去の地球で起こったいろいろなイベント(地球の形成、大陸の形成、火山、地震、造山運動、環境変化など)がいつ起こったかを調べ、因果関係を考察することによって地球システムがどのように機能しているか研究しています。
執筆者:長谷部 徳子 教授
地球社会基盤学類
地球表層環境学 -
- 機械数理コース
- ものづくり
- データサイエンス・AI
トポロジーの応用可能性を量っています。
単位はホモロジー。
近付いたり遠ざかったりを造っています。トポロジーの他分野への応用可能性を探ります。俯瞰目線で全体を見て、その後猛烈に精査する姿勢がよいように感じます。
執筆者:門上 晃久 教授
機械工学類
システム基礎数理研究室 -
- 知能ロボティクスプログラム
- 機械・航空宇宙
- データサイエンス・AI
負担の大きい作業の自動化を図っています。
単位は楽ちん。
人の作業をアシストするロボットや機械を創っています。人がやると負担が大きい作業を楽にするロボットや役に立つメカトロシステムを研究開発しています。普通の形のロボットではなく、根本的な問題をできるだけシンプルな機構で解決するアイデアを追究します。写真は、電柱や電線のメンテナンス作業をアシストする操縦型のロボット?メカ?を開発したものです。
執筆者:関 啓明 教授
フロンティア工学類
ロボティクスメカトロニクス研究室