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KUGS特別入試デジタル人材選抜(電子情報通信学類)関連ニュース(2024.06.28)

2024年08月02日

沖縄科学技術大学院大学(OIST)根本香絵先生 ご講演

  • 沖縄科学技術大学院大学(OIST)の根本香絵先生にご講演いただきました。
    日 時:2024年6月28日(金) 14:45~
    場 所:金沢大学自然科学研究科本館 103講義室
    題 目:「情報と量子力学」
    概 要:量子情報処理や量子ネットワークに関する初歩的な内容から最近の話題まで

学生の感想

聴講学生3名の感想をご紹介します。

  • 学類4年生
    今回の講演は、元々量子技術の研究に関心があったのでとても有意義なものでした。特に、量子技術が現在では、どのくらい発達していて、今の課題を解決するのにどのくらいかかるのかということや量子コンピュータにかかるコストの膨大さに驚きました。また、量子技術についての研究が進み、量子ネットワークや量子コンピュータなどが普及すれば、より安全なやりとりや高速な計算を実現することができると思うので、今後の発展が興味深いなと思いました。
  • 学類4年生
    今回の講演会では、量子技術の基礎に加えて最近の量子技術に関する話題についてお話して頂きました。量子技術を専門としていない学生にも理解できる分かりやすい説明で、量子計算及び量子ネットワークについて理解を深めるきっかけになりました。
    講演の中で特に印象に残っている内容は、「複数の量子状態によって並列処理を行うことにより、指数関数的な処理能力の向上が見込める」点です。実際に量子計算機を用いた並列処理が実現されれば、従来のスーパーコンピュータを凌ぐ性能を持つコンピュータを開発することが可能になると思われます。
    計算機の処理能力の向上はさまざまな分野の技術に影響を及ぼすと考えられるので、今回の講演会で学んだ内容を基に、自分の専門分野に関連する量子技術について学修していきたいと思いました。
  • 大学院博士前期1年生
    今回の量子技術についての講演会では、量子力学に関する量子情報処理や量子ネットワークなどについて学べました。量子力学について初歩的な内容から詳細に説明していただけたので、量子力学の知識があまりない私でも、量子ビットや量子通信がどのように行われているのかを理解することができました。また、量子コンピュータの現状と課題についても紹介されており、量子コンピュータの実現には、約100万量子ビットが必要と聞いてとても驚きました。今回の講演会で、量子コンピュータに興味を持つことができ、これからの量子コンピュータの発展が楽しみに感じました。

 

根本香絵先生 プロフィール
沖縄科学技術大学院大学(OIST)教授、OIST量子技術センター長。国立情報学研究所(NII)特任教授、量子科学グローバル研究センター長、日仏情報学研究所(JFLI)日本ディレクター。量子計算と機械学習、量子コンピュータとデバイスのアーキテクチャ、量子ネットワーク、および複雑系科学等を中心に研究。米国物理学会と英国物理学会のフェロー。

 

デジタル人材選抜について

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